3Dで考えるデッサン力

 デッサン力を向上させるために、物を分解したり、模型を作ってみたりするという方法があります。シンプルな立方体の展開図は何パターンあるかご存知でしょうか。答えを先に行ってしまうと、これは11通りです。頭のなかで、展開図が立方体になるのかどうかを考えるという事は、デッサン力を上げる上でも役に立ちます。目で見るだけでは理解できない、物の形が理解できるようになるのです。
 今は家庭用のパソコンでも、3Dモデリングソフトを動かせるスペックを持ったものがほとんどです。こうした3Dモデリングソフトを使って、さまざまなものをパソコン上で造詣できる人というのも、実はデッサン力に優れている人が多いというのはご存知でしょうか。もちろんソフトによって、難易度が異なりますから、デッサン力はあってもモデリングできないという人もいます。ですが同じパソコンスキルを持つ人が、同時に同じ3Dモデリングソフトを使ってみれば、明らかにデッサン力のある人のほうがうまく使いこなせるようになります。なぜかというと、デッサン力がある人というのは、立体的に自分が作りたい図形がどんな形なのか、その座標に近いものがすでに頭の中にあるからなのです。
 デッサン力は、立体をイメージできる力、そしてそれを紙の上に描き出す力です。模型を作ったり、3Dモデリングで作ってみたりするのも、デッサン力を上げるひとつの方法です。デッサンに行き詰まったら、一度試してみて下さい。

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